オンライン英会話のコスパを判断するポイント4つ
コスパが良いオンライン英会話を見分けるコツを解説します
オンライン英会話のコスパはどんなところでわかる?
それぞれのオンライン英会話を見ていく前に、「コスパが良いオンライン英会話」を見分けるポイントを4つ解説します。
オフィシャルページや口コミをチェックして比較分析するのは大変ですが、このサイトではできるかぎりわかりやすく、学ぶ側の立場に立って、コスパの良い理想的なオンライン英会話はどれなのかを考えています。
①レッスン価格・レッスン時間
オンライン英会話と通学制の英会話スクールを比べた時に、一番際立つのはその価格の安さだと言われています。確かに、サブスクリプション型で定額制であれば、ひと月に何回レッスンを受けても同じ価格の場合、レッスンを受ければ受けるほど1レッスン当たりの価格は低くなります。
ただ、現実には仕事や家事、友達との予定や趣味に使う時間などもある中で、毎日のように英会話レッスンを受けられる人は多くありません。
社会人であれば、平日出勤前の朝か帰宅後の夜の時間帯を利用してレッスンを受けるのが一般的です。月曜日から金曜日までの週5日、1レッスンずつ受けるとしたら、月20日になります。
一方で、週や月に決まった回数、ペースで受講する、サブスクではないオンライン英会話もあります。新型コロナウィルスの感染防止のために緊急事態宣言中は通学制の英会話スクールも営業自粛となりましたが、その状況の中、それでも英会話レッスンを続けられるよう、オンラインレッスンを開始した英会話スクールが多くありました。そうしたオンライン英会話にこのパターンが多いため、通学制の英会話スクールのレッスンをそのままオンラインレッスンにしたスタイルが特徴的です。
レッスン料金も通学した場合のレッスン料金と同じかほぼ同額で、レッスンペースも「毎日受け放題」というスタイルではないため、レッスン1回あたりの価格だけを比較すると、サブスク型のオンライン英会話よりは高額になります。
このスタイルのオンライン英会話の場合、週1レッスン(月4回)が一般的です。
レッスン時間は、サブスク型のオンライン英会話の多くが1レッスン25分前後です。このスタイルのオンライン英会話は、かっちり決まったカリキュラムや教材を使用してレッスンを進めていくのではなく、外国人講師とその日あったことや仕事、趣味の話など雑談をする中で英語を話すことに慣れたり、新しい単語や言い回しを身に着けていく、フリーカンバセーションのレッスン形式であることが多いため、おそらく25分以上になると会話がなかなか続かないのではないかと思います。
通学制の英会話スクールのオンライン英会話の場合、1レッスンは40~50分が主流です。テキストやレッスンごとの学習目標があるカリキュラム型の場合、やはりこのくらいの時間がないと「雑談で終わってしまう」のだと思います。単純に計算するとサブスク型オンライン英会話2レッスン分なので、週1レッスン(月4回)といっても、サブスク型の8レッスン分に相当するということになります。
②予約の取りやすさ
サブスク型のオンライン英会話の口コミをチェックしていて驚いたのが、「予約のとりやすさ(とりにくさ)」問題です。
オンライン英会話は、レッスンごとに好きな講師を選べるスタイルが多く、当然講師によって人気のばらつきが出てきます。どんなに安くても、自分の希望した時間に希望した講師の予約がとれなかったら、その安さに価値があるのかは疑問、ということになってきてしまいます。特に平日の朝や夜の時間帯、休日など、レッスン希望者が集中しそうな時間帯の予約の取りやすさは気になるところです。
サブスク型のオンライン英会話の場合、レッスンの予約の締め切りはレッスン開始の15分前まで、というところが多いようです。
とはいえ、オンライン英会話最大手のレアジョブでは5分前まで、ネイティブキャンプにいたっては予約不要、というように一律15分前というわけではありません。予約の締め切り時間が早いオンライン英会話でも、レッスン開始の30分前までは予約を受け付けている場合が多いので、就寝前や休日のちょっとした空き時間など、思い立ったらすぐに英会話レッスンを受けられるのは魅力的ですね。すきま時間を有効に活用して英会話力をアップさせることができます。
さまざまな口コミをチェックした限りでは、確かに人気の講師は常に予約がいっぱいで、逆に人気がない講師やまだ登録したての講師は予約しやすい傾向があるようです。ただ、オンライン英会話の運営側もそこは配慮していて、基本的に一回あたりに予約できるレッスン回数が制限されています。
そのため、どんなに人気の講師でも数週間先までびっしり詰まっているということはなく、どうしてもレッスンを受けたい講師がいれば、数週間先になったとしても予約をすることは可能です。
レッスンの曜日と時間が原則固定制のオンライン英会話の場合、サブスク型のような「予約が取れない」悩みとは無縁です。固定制といっても、ほとんどのスクールでレッスンの振り替えが可能なので、いろいろな講師を試してみるとか、気分やスケジュールに合わせて頻繁にレッスン日時を変えるといったことは、実はサブスク型だけのメリットとも言い切れません。
③講師・カリキュラムの質
オンライン英会話のレッスンはマンツーマンが基本で(一部、グループレッスンができるサービスもあります)、講師と1対1で会話しながら英語力を身に着けることができます。
特にサブスク型のオンライン英会話であれば、あの価格で講師のお給料が払えるのだろうか、と余計なお世話ながら心配になるくらいですし、同時にそんな値段で雇える英会話講師って、教えるスキルや発音、英語の知識などはどうなの?と不安にもなってきます。
長い間、オンライン英会話というと、セブ島などに住んでいるフィリピン人の英会話講師と日本の生徒を、スカイプなどのオンラインコミュケーションツールでつないでレッスンを行うことが、一般的でした。
最近では、オンライン英会話それぞれが独自性やウリを明確にしていかなくてはならないくらい、オンライン英会話市場の競争が激化したこともあり、英語を母国語とするネイティブ講師や、英語が得意なヨーロッパ人講師のレッスンが受けられるサービスも増えてきています。
大切なのは、講師の国籍に限らず、そのオンライン英会話が講師の学歴や社会人経験、英語教授経験、英語指導資格、コミュニケーション能力、人柄などに明確な基準を設けて講師を採用しているかという点と、そのような基準をクリアして採用された人材に対して、しっかりと教育・研修を実施しているかです。
また、オンラインでも生徒から講師に対するフィードバックを吸い上げ、レッスンや講師育成に反映させるシステムがしっかりと機能しているかなど、講師のレベル向上に労力を惜しまず取り組んでいるかどうかは、できるだけ受講を決める前にチェックしておきたいポイントです。
カリキュラムの有無とその質も、オンライン英会話ではとても重要です。
講師と生徒が、その日起こったことや趣味の話など、たわいないおしゃべりをするだけという、「フリーカンバセーション」式のレッスンを提供するオンライン英会話も少なくありませんが、これは単なる「雑談」で終わってしまうリスクも大きく、講師の語彙や言葉の選び方のクセ、生徒の英語力の限界にレッスンの質が大きく左右され、「たしかに外人と話す心理的ハードルは下がったけれど、単語力も使える英語フレーズの数も大して変わっていない」という結果で終わってしまうことも少なくありません。
街中で看板を見かけたり、広告をよく目にするような大手の英会話スクールが、この社会状況下で続々とオンライン英会話にも参入していて、そうしたスクールのオンライン英会話は、通学しているのと同様のテキストがあり、しっかりとしたカリキュラムに沿ったレッスンを行っているケースもあります。
テキストをみながら画面の講師の口元も確認する、というのは忙しそうだなと思いましたが、考えてみれば、それは対面式のレッスンでも同じこと。しっかり予習・復習をしたうえでレッスンにのぞめるなら、テキストの文字を必死で追わなくてもよいくらいの余裕が生まれ、レッスンの学習効率が上がることが想像できます。
サブスク型のオンライン英会話はカリキュラムがなくて、通学制スク―ルのオンラインレッスンならばカリキュラムがしっかりしている、というような単純な話でもなく、サブスク型のオンライン英会話でもカリキュラムがあり、マイページなどで進捗管理できるサービスもあります。
「オンライン英会話で上達するために、カリキュラムはとても大事」
ということを、オンライン英会話を選ぶ際の判断基準のひとつに入れ、カリキュラムの有無と質をチェックすれば安心です。
④オンライン学習システムの種類
「発音が聞き取りにくい」、「音声が途切れる」、「言葉に詰まってしまう」など、様々な理由でオンライン英会話だと期待していたほど英語力が身につかなかったり、レッスンに集中できない、という話を耳にしたことはないでしょうか。
そうした通信関連の問題点ができるだけ少ないほうが、オンライン英会話の学習効率が上がるし、ストレスが少ない分挫折しにくいのではないかと思います。
オンライン英会話は、オンラインでコミュニケーションがとれる何らかのサービス・システムを使用して、レッスンを提供していて、数年前までは、オンライン英会話といえばスカイプ(Skype)と呼ばれる無料の音声通話サービスを利用するのが一般的でした。
今でもスカイプ(Skype)を使用しているオンライン英会話は多くありますが、コロナ禍で一気にメジャーになった感のあるオンライン会議システムzoomや、独自のオンライン学習システムを使用しているオンライン英会話もあります。
「スカイプ英会話」と呼ばれることもあるほど、オンライン英会話のシステムとしてメジャーだったスカイプは、アカウントを作成する必要があり、マンツーマンではないグループレッスンには不向き、といった特徴があります。
新型コロナウィルスの感染拡大で、予期せずして一気にリモートワークが浸透し、zoomやLINE、messengerのビデオ通話など、数多くの選択肢が比較され、それぞれの機能も向上した、という社会の状況もあり、スカイプを使用した英会話だけがオンライン英会話ではなくなっています。
アカウントを作成しないと始められないシステムなのか、アプリのダウンロードが必要か、ブラウザから気軽に参加できるのかなど、システムにはそれぞれ違いがあります。
オンラインで英会話のグループレッスンを受けようと思っている人であれば、レッスンに使用されているシステムの機能や特徴をチェックし、双方向・複数の会話に向いているかどうか確認することをおすすめします。